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Author:gongze
FC2ブログへようこそ!
初めまして宮沢雅宏と申します。
中国の西安において馬賢達老師と
田春陽老師より中国伝統武術である
通備拳を学んでまいりました。
このブログには武術に関する理論やエッセイを掲載してまいります。
本格中国武術教室通備拳斬卸会、現在会員募集中です!
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あけましておめでとうございます。
ということで今年最初の練習会を開催しました。
今年も当会はガチの武術を追求していきます。会員の皆さんもガンガンレベルアップしてくださいね~(^-^)/
今年は週に一本,何かしら武術のワンポイントレッスン的な動画を撮ってyoutubeに挙げていくのでご期待ください(`・ω・´)
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馬鳳図公は馬賢達老師の父君であり通備拳の創始者です。劈掛拳、八極拳、翻子拳というそれまで別々に伝わっていた武術を一つの原理で貫いてまとめてしまうのですから天才的な発想の持ち主と言えるでしょう。文武に通じた人で槍の試合で李書文を圧倒したり軍閥抗争時代に馮玉祥の下で高級将校を務めたりしていました。馬英図公は馬鳳図公の弟で勇猛なことで知られ、軍閥抗争のさなか大刀隊と呼ばれる決死隊に参加して生き残ったほどの猛者です。馬賢達老師によりますとこの二人がひょんなことから喧嘩を始めたそうです。理由は数々の戦闘を経験した馬英図公が馬鳳図公に対して「俺は今までの戦闘を通して分かったことがある、それは蹴りなど役には立たないということだ」と言ったからだとのことです。すると馬鳳図公は「やれやれ、お前はまだ武術というものが分かってないな」と言って、二人はその場で腕比べということになったらしいです。結果、馬英図公は馬鳳図公の後卷腿(後ろ回し蹴り)で吹っ飛ばされたということです。この話を私なりに解釈しますと、馬英図公の言うことは確かにその通りなのだろうと思うのです。武術の世界には「十脚九危」という言葉があって、片足立ちになる蹴りは転びやすくなるからなるべく使わないほうがいい、使うにしても腰より上は蹴ってはいけないなどと言われているからです。実戦を経験した馬英図公にはその言葉の意味が痛いほどわかったのでしょう。しかし、まさかやるわけがないと思ってしまう攻撃ほど容易に当たってしまうものです。事実、馬英図公は後ろ回し蹴りなどという大技を食らってしまったわけですし、馬賢達老師もストリートファイトにおいて獅子大張口と呼ばれる踵落としみたいな技を食らって敗北しかけたことがあるそうです。格闘技の世界においてもグレイシー柔術のように相手にしがみついて共倒れになる戦法など、まさかやるわけがないと誰もが思っていたからこそ初期のグレイシーは圧倒的な強さを誇っていたのです。要するに馬鳳図公がいいたかったのは相手の盲点を突くことの大切さだったのではないかと私は思います。
馬賢達老師と言えば散手の名人として有名な方です。しかし、私が習っていた当時、私の先輩に当たる方たちが散手練習をしているのを見たことがありませんでした。当時の私は習い始めて間もないころだったし、もしかしたら相当レベルアップをしてからでないと散手を教えてはもらえないんじゃないかと思っていました。けれども、ある時思い切って馬賢達老師に散手を教えてほしいとお願いしてみたところ老師はあっさりとOKを出してくれました。私はうきうきしました、なぜなら今まで習った套路の技を実際にどう使うのかを知るときが来たと思ったからです。さて、馬賢達老師の散手の訓練とはどのようなものだったのか?それを語る前に通備拳の搌拳について説明しておきましょう。搌拳は柔らかく握った拳で突発的に相手の目を払う技で通備拳はまずこの搌拳を放って相手がひるんだところに技をかけるというのが基本となります。さて、私が一番最初に習った散手の技、それはこの搌拳を連発してそこに蹴りを付け加えるというものでした。その次は蹴りを放ちそこに展拳の連発を付け加えるというもの。
私は思いました。「おいおい、これじゃキックボクシングとかでやってるのと変わらないじゃん、あの套路練習は何だったんだよ」と。
しかし、今の私にはあの練習の意味が分かります。武術の技というのは突き詰めれば牽制の攻撃と本命の攻撃の使い分け、つまりワンツーに行きつくのです。つまり武術の技を使うためにはワンツーの動きを土台としてそこに付属品のように套路の技を付け加えていくのです。私が作った八極ワンツーもその考え方のもとに作られています。
もちろんワンツーと言ってもその体使いはボクシング的なものではなく武器術と互換性のある武術のものでなければなりません。
私は思いました。「おいおい、これじゃキックボクシングとかでやってるのと変わらないじゃん、あの套路練習は何だったんだよ」と。
しかし、今の私にはあの練習の意味が分かります。武術の技というのは突き詰めれば牽制の攻撃と本命の攻撃の使い分け、つまりワンツーに行きつくのです。つまり武術の技を使うためにはワンツーの動きを土台としてそこに付属品のように套路の技を付け加えていくのです。私が作った八極ワンツーもその考え方のもとに作られています。
もちろんワンツーと言ってもその体使いはボクシング的なものではなく武器術と互換性のある武術のものでなければなりません。
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