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Author:gongze
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初めまして宮沢雅宏と申します。
中国の西安において馬賢達老師と
田春陽老師より中国伝統武術である
通備拳を学んでまいりました。
このブログには武術に関する理論やエッセイを掲載してまいります。
本格中国武術教室通備拳斬卸会、現在会員募集中です!
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今日は劈掛拳の講習会をやりました。今日来られた方はなんと、かつて馬賢達老師の教えを受けたことがあるそうで中々面白い話がいろいろ聞けましたよ~(* ´ ▽ ` *)
さて、本日やったことは劈掛拳の第四路にあたる太淑拳とその用法です。中国武術大辞典によると太淑拳は馬鳳図公が西北師範大学の体育学科の教材として編集したものだそうです。西北師範大学の体育学科と言えば馬賢達老師が学ばれていたところですね。要するに太淑拳は劈掛拳を普及するための入門用套路なわけです。さて、太淑拳の技を例にして劈掛拳の技をどう使うか?その用法解説をやりました。劈掛拳の技は主に腕を放り投げるようにして弧を描く軌道で遠くから振り当てていくというのが基本です。そのために重要なのが相手に対して横向きになること、そしてライン取りの概念です。相手に対して横を向いて普通に歩くか走るかのようにしてぐるぐる回る、すると格闘技的な(キックボクシング的な)攻撃をこの動きに対して当てることはまず不可能でしょう。基本的に格闘技というのは相手も自分と同じ格闘技の動きをするという前提で作られていますからね。こんな普通に走り回るような相手を想定してはいないのです。しかし劈掛拳は曲線状に走り回る状態から技を繰り出せるようになっています。曲線状に動いて対角線のラインを取り、腕を放り投げるようにして間合いに入る、これが劈掛拳の基本戦術です。もちろんこれは基本ですからいろいろ変化もありますよ~o(^▽^)o
日本では八極拳の方が人気ですが劈掛拳もとても面白く奥が深い門派なので皆さんもぜひやってみましょう(((o(*゚▽゚*)o)))
さて、本日やったことは劈掛拳の第四路にあたる太淑拳とその用法です。中国武術大辞典によると太淑拳は馬鳳図公が西北師範大学の体育学科の教材として編集したものだそうです。西北師範大学の体育学科と言えば馬賢達老師が学ばれていたところですね。要するに太淑拳は劈掛拳を普及するための入門用套路なわけです。さて、太淑拳の技を例にして劈掛拳の技をどう使うか?その用法解説をやりました。劈掛拳の技は主に腕を放り投げるようにして弧を描く軌道で遠くから振り当てていくというのが基本です。そのために重要なのが相手に対して横向きになること、そしてライン取りの概念です。相手に対して横を向いて普通に歩くか走るかのようにしてぐるぐる回る、すると格闘技的な(キックボクシング的な)攻撃をこの動きに対して当てることはまず不可能でしょう。基本的に格闘技というのは相手も自分と同じ格闘技の動きをするという前提で作られていますからね。こんな普通に走り回るような相手を想定してはいないのです。しかし劈掛拳は曲線状に走り回る状態から技を繰り出せるようになっています。曲線状に動いて対角線のラインを取り、腕を放り投げるようにして間合いに入る、これが劈掛拳の基本戦術です。もちろんこれは基本ですからいろいろ変化もありますよ~o(^▽^)o
日本では八極拳の方が人気ですが劈掛拳もとても面白く奥が深い門派なので皆さんもぜひやってみましょう(((o(*゚▽゚*)o)))
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私にとっては本当に理解できないことですが、自分がやったことないあるいは多少説明を受けたことがあるだけの分野の用語を使って自分が本分とする分野についての説明をしようとする方がおられます。よくあるのが空手しかやったことない方が発勁とか寸勁とかの用語を使って空手の技を説明しようとしてしまうもの。まず間違いなくトンチンカンな説明になっていますし以前にも書いた寸勁瓦割りみたいなことになるのがオチです。
そしてこの本
でも寸勁のことを掌で相手を押す技だとか説明されてますね。もちろん的外れです。
他にも中国武術を修行されているはずの方が例えば化勁を「合気」なる用語を使って説明してるなんて場合もあります。私には「合気」というものが何なのかはとんと分かりませんが、ただ一つ確実に言えることは「合気」という用語を使った化勁の説明は間違いなくトンチンカンなものであるということですね。本当に化勁を理解しているならば説明に他分野の用語を持ち出す必要はないからです。ただし他分野でやられてることに例えるということはあります。私も武術の技を野球やサッカーで例えるということはあります。しかし例えることと他分野の用語を使って説明することは全くの別問題です。
ついでにこの本、
本のタイトルに思いっきり合気道とか書いてますが合気道についての記述はほとんどありません。つまり合気道修行者が勘違いして購入することを狙っているのが見え見えです。見え見えの手口には引っ掛からないようにしましょうヽ(´∀`)ノ
そしてこの本
でも寸勁のことを掌で相手を押す技だとか説明されてますね。もちろん的外れです。
他にも中国武術を修行されているはずの方が例えば化勁を「合気」なる用語を使って説明してるなんて場合もあります。私には「合気」というものが何なのかはとんと分かりませんが、ただ一つ確実に言えることは「合気」という用語を使った化勁の説明は間違いなくトンチンカンなものであるということですね。本当に化勁を理解しているならば説明に他分野の用語を持ち出す必要はないからです。ただし他分野でやられてることに例えるということはあります。私も武術の技を野球やサッカーで例えるということはあります。しかし例えることと他分野の用語を使って説明することは全くの別問題です。
ついでにこの本、
本のタイトルに思いっきり合気道とか書いてますが合気道についての記述はほとんどありません。つまり合気道修行者が勘違いして購入することを狙っているのが見え見えです。見え見えの手口には引っ掛からないようにしましょうヽ(´∀`)ノ
youtubeを見ていたらたまたま見つけた動画です。
どうやらお二人とも中国武術の経験は全く無いようです。馬歩も弓歩もできてませんね。で、拳児のまねをして技をかけてるようです。
しかしこの鉄山靠の用法、あながち間違ってはいません。相手が振りかぶってくる方の腕の脇の下に潜り込みつつ、頭突きや体当たりを食らわせるというのは確かにあります。できればその際、相手の上腕に自分の手を添え肘打ちが来ないようにしておくべきですね。ああそれと鉄山靠は本来の八極拳では貼山靠と呼ばれてますね。ただ「貼」と「鉄」は中国語の発音は同じですから実際に鉄山靠と呼んでいる地域があったのかもしれません。漫画的には鉄山靠のほうが名前がかっこいいから松田先生はそちらを採用したというところでしょうか。で、こうした靠というか体当たりなんですけど本来は推手の応用として使うのが一般的ですね。4月22日の講習会でも説明したのですけど推手の核心と言われる太極十三勢には靠の字訣が含まれていて、掤、捋、擠、按という流れの中で攻撃として靠を加えていくのです。要するに靠は推手からの変化だと思えばよいでしょう。剣道でも鍔迫り合いの状態からちょっと身体を横にすれば体当たりをしやすそうですね。反則かもしれませんが。あとこれはかつて聞いた話で定かではないのですが、中国軍の一部では銃剣術のカリキュラムの一つとして八極拳が採用されてるみたいですね。何でも銃剣同士が詰まって鍔迫り合いになったとき体を横にして体当たりに行くのが有効だからという話ですよ。
どうやらお二人とも中国武術の経験は全く無いようです。馬歩も弓歩もできてませんね。で、拳児のまねをして技をかけてるようです。
しかしこの鉄山靠の用法、あながち間違ってはいません。相手が振りかぶってくる方の腕の脇の下に潜り込みつつ、頭突きや体当たりを食らわせるというのは確かにあります。できればその際、相手の上腕に自分の手を添え肘打ちが来ないようにしておくべきですね。ああそれと鉄山靠は本来の八極拳では貼山靠と呼ばれてますね。ただ「貼」と「鉄」は中国語の発音は同じですから実際に鉄山靠と呼んでいる地域があったのかもしれません。漫画的には鉄山靠のほうが名前がかっこいいから松田先生はそちらを採用したというところでしょうか。で、こうした靠というか体当たりなんですけど本来は推手の応用として使うのが一般的ですね。4月22日の講習会でも説明したのですけど推手の核心と言われる太極十三勢には靠の字訣が含まれていて、掤、捋、擠、按という流れの中で攻撃として靠を加えていくのです。要するに靠は推手からの変化だと思えばよいでしょう。剣道でも鍔迫り合いの状態からちょっと身体を横にすれば体当たりをしやすそうですね。反則かもしれませんが。あとこれはかつて聞いた話で定かではないのですが、中国軍の一部では銃剣術のカリキュラムの一つとして八極拳が採用されてるみたいですね。何でも銃剣同士が詰まって鍔迫り合いになったとき体を横にして体当たりに行くのが有効だからという話ですよ。
馬鳳図公は馬賢達老師の父君であり通備拳の創始者です。劈掛拳、八極拳、翻子拳というそれまで別々に伝わっていた武術を一つの原理で貫いてまとめてしまうのですから天才的な発想の持ち主と言えるでしょう。文武に通じた人で槍の試合で李書文を圧倒したり軍閥抗争時代に馮玉祥の下で高級将校を務めたりしていました。馬英図公は馬鳳図公の弟で勇猛なことで知られ、軍閥抗争のさなか大刀隊と呼ばれる決死隊に参加して生き残ったほどの猛者です。馬賢達老師によりますとこの二人がひょんなことから喧嘩を始めたそうです。理由は数々の戦闘を経験した馬英図公が馬鳳図公に対して「俺は今までの戦闘を通して分かったことがある、それは蹴りなど役には立たないということだ」と言ったからだとのことです。すると馬鳳図公は「やれやれ、お前はまだ武術というものが分かってないな」と言って、二人はその場で腕比べということになったらしいです。結果、馬英図公は馬鳳図公の後卷腿(後ろ回し蹴り)で吹っ飛ばされたということです。この話を私なりに解釈しますと、馬英図公の言うことは確かにその通りなのだろうと思うのです。武術の世界には「十脚九危」という言葉があって、片足立ちになる蹴りは転びやすくなるからなるべく使わないほうがいい、使うにしても腰より上は蹴ってはいけないなどと言われているからです。実戦を経験した馬英図公にはその言葉の意味が痛いほどわかったのでしょう。しかし、まさかやるわけがないと思ってしまう攻撃ほど容易に当たってしまうものです。事実、馬英図公は後ろ回し蹴りなどという大技を食らってしまったわけですし、馬賢達老師もストリートファイトにおいて獅子大張口と呼ばれる踵落としみたいな技を食らって敗北しかけたことがあるそうです。格闘技の世界においてもグレイシー柔術のように相手にしがみついて共倒れになる戦法など、まさかやるわけがないと誰もが思っていたからこそ初期のグレイシーは圧倒的な強さを誇っていたのです。要するに馬鳳図公がいいたかったのは相手の盲点を突くことの大切さだったのではないかと私は思います。
まずはこちらをご覧ください。
youtubeを見ていてたまたま見つけたものですが、あのブルースリーの自由攻防、中国武術的に言えば散手の映像が残されていたのですね。
これを見て私は衝撃を受けました、なぜならこのブルース・リーの構え、
あたかも槍を持っているかのようだからです。
前手で相手の中心に対してピタリと照準を定めそして中心を取りに行く、その動きには今回の講習会で行った蟷螂九手と共通のものがあります。世の中には中国武術の皮をかぶったヘンテコ格闘術があふれているわけですが、この映像を見るとやはりブルース・リーも中国武術は拳術と武器術の互換性の上に成り立っているという意識を持っていたことがよくわかります。本当に彼は天才だったのですね(* ´ ▽ ` *)
youtubeを見ていてたまたま見つけたものですが、あのブルースリーの自由攻防、中国武術的に言えば散手の映像が残されていたのですね。
これを見て私は衝撃を受けました、なぜならこのブルース・リーの構え、
あたかも槍を持っているかのようだからです。
前手で相手の中心に対してピタリと照準を定めそして中心を取りに行く、その動きには今回の講習会で行った蟷螂九手と共通のものがあります。世の中には中国武術の皮をかぶったヘンテコ格闘術があふれているわけですが、この映像を見るとやはりブルース・リーも中国武術は拳術と武器術の互換性の上に成り立っているという意識を持っていたことがよくわかります。本当に彼は天才だったのですね(* ´ ▽ ` *)
今日は当会初の講習会でした。参加していただいた方は大変お疲れ様&ありがとうございますo(^▽^)o
さて、今回やった内容は蟷螂九手と推手です。蟷螂九手は套路と散手の橋渡しをする重要な訓練法ですね。中国武術の場合、実際に殴り合ったら大怪我してしまうからその攻撃を当てるまでの一歩手前、つまりこのラインを取れれば攻撃が当たるといったラインを取り合うという訓練がよくされています。中国武術で散手を設定する場合この考え方が大変重要になるわけですね。中国武術の套路というのは訓練のために本来の動きをかなり大げさに誇張している場合が多く、そうした誇張をなくしてエッセンスを抽出していくと蟷螂九手の動きになっていくわけですね。もちろんこの蟷螂九手には武器術の理念が生きています。武器術の基本は相手の中心を取りに行くこと、まさに蟷螂九手は相手の中心を取りに行くための技法で構成されているわけです。今回は手だけでやりましたが、こうしたライン取りは足にもありますよ~(* ´ ▽ ` *)
さらにもう一つ重要なのが推手です。推手はお互いの手を離さずに攻防を行うというのは有名なのですが、なんと蟷螂九手の動きが煮詰まると推手になってしまうのです。つまりここで武器術、蟷螂九手、推手ときれいにつながってくるわけですね。もともと推手が武器術から生まれた技術だというのも有名な話です。こういったことに気づかせてくれるから中国武術は本当に面白いんですよね~o(^▽^)o
さて、今回やった内容は蟷螂九手と推手です。蟷螂九手は套路と散手の橋渡しをする重要な訓練法ですね。中国武術の場合、実際に殴り合ったら大怪我してしまうからその攻撃を当てるまでの一歩手前、つまりこのラインを取れれば攻撃が当たるといったラインを取り合うという訓練がよくされています。中国武術で散手を設定する場合この考え方が大変重要になるわけですね。中国武術の套路というのは訓練のために本来の動きをかなり大げさに誇張している場合が多く、そうした誇張をなくしてエッセンスを抽出していくと蟷螂九手の動きになっていくわけですね。もちろんこの蟷螂九手には武器術の理念が生きています。武器術の基本は相手の中心を取りに行くこと、まさに蟷螂九手は相手の中心を取りに行くための技法で構成されているわけです。今回は手だけでやりましたが、こうしたライン取りは足にもありますよ~(* ´ ▽ ` *)
さらにもう一つ重要なのが推手です。推手はお互いの手を離さずに攻防を行うというのは有名なのですが、なんと蟷螂九手の動きが煮詰まると推手になってしまうのです。つまりここで武器術、蟷螂九手、推手ときれいにつながってくるわけですね。もともと推手が武器術から生まれた技術だというのも有名な話です。こういったことに気づかせてくれるから中国武術は本当に面白いんですよね~o(^▽^)o
youtubeで発勁で検索かけると出てきますよね~、アホな動画が。
よくあるのがミットを持った相手を発勁で殴るとそのミットを持った人がワ~とか言って吹っ飛んでくやつです。
よく考えてみてほしいのですが、もしムエタイのジムとかでミット持ちの人がワ~とか言いながら吹っ飛んでったら、
お前帰れと言われるのがオチです。要するにミット持ちが吹っ飛ばされるのは持ち方が相当悪いか八百長しかありえないわけです。
そういう素人騙しなことをやって一時的に耳目を集めたとしてもゆくゆくは馬鹿にされるのがオチなのだからやめていただきたいですね。
じゃあ本来の発勁とはどういうものかというと、武術の身法を用いて力を発することです。武術の身法によって発せられる力のことを勁と呼ぶわけです。中国武術の場合、武器術と一致した身法から発せられる力のことです。
もちろんきちんとした身法を身に付ければ強力な発勁ができるわけですが、ミットを持ってる人がワ~とか吹っ飛ぶことはありません。しっかり持ってる人を後ずさらせるということはありますが。
まあとにかく、子供だましの宴会芸を本気にしないようにしましょう(^∇^)
よくあるのがミットを持った相手を発勁で殴るとそのミットを持った人がワ~とか言って吹っ飛んでくやつです。
よく考えてみてほしいのですが、もしムエタイのジムとかでミット持ちの人がワ~とか言いながら吹っ飛んでったら、
お前帰れと言われるのがオチです。要するにミット持ちが吹っ飛ばされるのは持ち方が相当悪いか八百長しかありえないわけです。
そういう素人騙しなことをやって一時的に耳目を集めたとしてもゆくゆくは馬鹿にされるのがオチなのだからやめていただきたいですね。
じゃあ本来の発勁とはどういうものかというと、武術の身法を用いて力を発することです。武術の身法によって発せられる力のことを勁と呼ぶわけです。中国武術の場合、武器術と一致した身法から発せられる力のことです。
もちろんきちんとした身法を身に付ければ強力な発勁ができるわけですが、ミットを持ってる人がワ~とか吹っ飛ぶことはありません。しっかり持ってる人を後ずさらせるということはありますが。
まあとにかく、子供だましの宴会芸を本気にしないようにしましょう(^∇^)
今日は漫画の話です。私が古代ギリシャ、ローマの拳闘に興味を持つきっかけとなった漫画がこれ、拳奴死闘伝セスタスです。
ストーリーは皇帝ネロの時代のローマで拳奴として生まれた主人公セスタスが自由を得るために拳闘試合を勝ち抜いていくというもので、当時の時代背景や風俗を綿密に調査しているらしくなかなか重厚なつくりとなっております。
大変に面白いのですが調査に相当な手間がかかるせいかなかなか話が進まないのがネックですね(*´~`*)
さて、このセスタスのライバルキャラとして登場するのがフェリックスという拳闘士です。

彼の戦法がなかなか興味深いんですよね。
なぜなら彼の戦法は拳を大きく振り回し拳眼と呼ばれる場所で相手の側頭部を攻撃するというもので、これは私がピンポン拳と呼んでいる翻子拳の技にそっくりです。ピンポン拳と同じ動きは翻子拳では站桩翻という套路の中に出てきますね。
この漫画で使われているように相手を挟み込むようにすると非常に有効なんですよ。劈掛拳の要訣の中にも「挟」というものがあって、意味はまさにこの漫画で使われている通りです。
ところで、この漫画の拳闘士たちは現在のボクサーみたいな動きをしていますけど当時の拳闘士たちの動きはまるで違うものだったようですね。そもそも現在のボクシングのスタイルはソフトグローブが開発されてから生まれたもので、それまでのベアナックルや拳に革紐をまいていた時代は単発の強打の打ち合いが主流だったと言います。ソフトグローブのおかげで外傷が激減した結果、今のような打ち合いを前提としたスタイルが生まれたわけですね。ローマ時代はカエストスと呼ばれる鈍器のようなものを拳に装着していたらしく、そんなものをはめてこの漫画のような打ち合いは無理ですねヽ(´∀`)ノ
まあそこはそれ、漫画と割り切って楽しく読みましょう(^∇^)
ちなみに私個人の勝手な想像ですが、古代拳闘と翻子拳には何らかの関係があると思っているんですよ。そのことはまた機会があれば書きますね。
ストーリーは皇帝ネロの時代のローマで拳奴として生まれた主人公セスタスが自由を得るために拳闘試合を勝ち抜いていくというもので、当時の時代背景や風俗を綿密に調査しているらしくなかなか重厚なつくりとなっております。
大変に面白いのですが調査に相当な手間がかかるせいかなかなか話が進まないのがネックですね(*´~`*)
さて、このセスタスのライバルキャラとして登場するのがフェリックスという拳闘士です。

彼の戦法がなかなか興味深いんですよね。
なぜなら彼の戦法は拳を大きく振り回し拳眼と呼ばれる場所で相手の側頭部を攻撃するというもので、これは私がピンポン拳と呼んでいる翻子拳の技にそっくりです。ピンポン拳と同じ動きは翻子拳では站桩翻という套路の中に出てきますね。
この漫画で使われているように相手を挟み込むようにすると非常に有効なんですよ。劈掛拳の要訣の中にも「挟」というものがあって、意味はまさにこの漫画で使われている通りです。
ところで、この漫画の拳闘士たちは現在のボクサーみたいな動きをしていますけど当時の拳闘士たちの動きはまるで違うものだったようですね。そもそも現在のボクシングのスタイルはソフトグローブが開発されてから生まれたもので、それまでのベアナックルや拳に革紐をまいていた時代は単発の強打の打ち合いが主流だったと言います。ソフトグローブのおかげで外傷が激減した結果、今のような打ち合いを前提としたスタイルが生まれたわけですね。ローマ時代はカエストスと呼ばれる鈍器のようなものを拳に装着していたらしく、そんなものをはめてこの漫画のような打ち合いは無理ですねヽ(´∀`)ノ
まあそこはそれ、漫画と割り切って楽しく読みましょう(^∇^)
ちなみに私個人の勝手な想像ですが、古代拳闘と翻子拳には何らかの関係があると思っているんですよ。そのことはまた機会があれば書きますね。
人間の筋力は鍛えなければ衰えます。
何を当たり前のことをと思われるかもしれませんが、まずこの当たり前のことをしっかり踏まえなければ中国武術の訓練の意味は見えてきません。かつて私も筋肉トレーニングに傾倒したことがありベンチプレスで大体100キロぐらいまで上がるようになりました。が、ちょっとサボるとみるみる筋力は元に戻ってしまいますし、筋トレをしていたころは捻挫系の怪我が絶えなかったと思います。何よりもベンチプレスでつくような筋力は中国武術で要求される中心から打ち出すような突きにとって明らかにマイナスとなります。なので、いつしか筋トレというものはやらなくなりました。その代わりに徹底的にやったのが踢腿の練習です。この踢腿の練習、最初は辛いかもしれませんがコツをつかむと下腹の中心辺りに意識を集中して少し震わせるようにするだけで足がポーンと上がるようになります。あたかもスィッチをいれると発射されるミサイルとでも言った感じです。こうしたコツをつかむために必要なのが中心軸や丹田といった意識です。どちらも武術修行をした方なら聞いたことがあると思いますが、中心軸は体の中心に軸のように通る意識のことで丹田は体の重心であると考えてください。一度つかんだコツというものは失われません。今現在の私は踢腿の練習などまるでやっておりませんがやろうと思えばいつでもしっかりとした踢腿ができます。だから数年ぶりにやった通備腿法もぶっつけでやってこれだけ出来たりします。
要するに衰えない力の正体とは苦練を通して得たコツに他なりません。そのコツをつかむために必要なのが中心軸や丹田といった意識です。気の力とかしょっちゅう出てくる新興の理論とかそんなものは論外です。耳触りの良い謳い文句には騙されないようにしましょう(^∇^)
何を当たり前のことをと思われるかもしれませんが、まずこの当たり前のことをしっかり踏まえなければ中国武術の訓練の意味は見えてきません。かつて私も筋肉トレーニングに傾倒したことがありベンチプレスで大体100キロぐらいまで上がるようになりました。が、ちょっとサボるとみるみる筋力は元に戻ってしまいますし、筋トレをしていたころは捻挫系の怪我が絶えなかったと思います。何よりもベンチプレスでつくような筋力は中国武術で要求される中心から打ち出すような突きにとって明らかにマイナスとなります。なので、いつしか筋トレというものはやらなくなりました。その代わりに徹底的にやったのが踢腿の練習です。この踢腿の練習、最初は辛いかもしれませんがコツをつかむと下腹の中心辺りに意識を集中して少し震わせるようにするだけで足がポーンと上がるようになります。あたかもスィッチをいれると発射されるミサイルとでも言った感じです。こうしたコツをつかむために必要なのが中心軸や丹田といった意識です。どちらも武術修行をした方なら聞いたことがあると思いますが、中心軸は体の中心に軸のように通る意識のことで丹田は体の重心であると考えてください。一度つかんだコツというものは失われません。今現在の私は踢腿の練習などまるでやっておりませんがやろうと思えばいつでもしっかりとした踢腿ができます。だから数年ぶりにやった通備腿法もぶっつけでやってこれだけ出来たりします。
要するに衰えない力の正体とは苦練を通して得たコツに他なりません。そのコツをつかむために必要なのが中心軸や丹田といった意識です。気の力とかしょっちゅう出てくる新興の理論とかそんなものは論外です。耳触りの良い謳い文句には騙されないようにしましょう(^∇^)
これまで中国武術と格闘技についての違いはさんざん述べてきましたが、結局のところ剣棍刀槍といった武器術と拳術が一致性を持つとはどういうことかと言いますと、半身を切った姿勢の正中線上から直線的な突きが打てるか、といったことに尽きると思います。もちろんこんな動きは一番最初に習う基本中の基本です、が意外とこれができない人が多いんですよね。そういった人が
中国武術に似ても似つかぬヘンテコ格闘術をさも中国武術であるかのように教えてたりするので注意が必要です。ぶっちゃけ大陸の見世物武術家にそういうの多いですね。ですから、中国武術の教室に入会するならば、まず指導者の突きを見せてもらうのがよいでしょう。見るポイントとしては突きがちゃんと直線的な軌道をブレずに移動しているか、突いた際に肩甲骨がぐわっと前にせり出しているか、といったことがあります。
松田隆智先生も理想の突きを生涯にわたって追い求めたと聞きます、武術修行者はまずは突きの功夫を練るべきでしょうヽ(´∀`)ノ
中国武術に似ても似つかぬヘンテコ格闘術をさも中国武術であるかのように教えてたりするので注意が必要です。ぶっちゃけ大陸の見世物武術家にそういうの多いですね。ですから、中国武術の教室に入会するならば、まず指導者の突きを見せてもらうのがよいでしょう。見るポイントとしては突きがちゃんと直線的な軌道をブレずに移動しているか、突いた際に肩甲骨がぐわっと前にせり出しているか、といったことがあります。
松田隆智先生も理想の突きを生涯にわたって追い求めたと聞きます、武術修行者はまずは突きの功夫を練るべきでしょうヽ(´∀`)ノ
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