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初めまして宮沢雅宏と申します。
中国の西安において馬賢達老師と
田春陽老師より中国伝統武術である
通備拳を学んでまいりました。
このブログには武術に関する理論やエッセイを掲載してまいります。

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武術修行者は後件肯定の誤謬に気をつけねばならない

後件肯定の誤謬、または後件肯定の錯誤という言葉をご存知でしょうか?これは理論の確立などをするときに重要な概念です。
どういうものかと言いますと、PならばQである、Qである、だからPであるという考え方は間違いであるというものです。
何を言っているのかわからないですね、具体例を挙げましょう。例えばここに論文があったとします、この論文にはSTOP細胞なるものを作るための理論が書かれていますが果たしてその理論が正しいかどうかはわかりません、そこでその理論に従って実験をしたところSTOP細胞が作れてしまいました、だからこの論文に書かれた理論は正しい、と考えるのは間違いだというものです。なぜならその理論以外の要因でSTOP細胞が作られたという可能性を排除できていないからです。こういう錯誤的な言い回しは格闘技の世界にもあります。例えばAという格闘技のトレーナーがいたとします。Aは格闘技における画期的な理論を思いつき、それをBという格闘家に教えたとします。Bは格闘技の試合で見事に勝利、そこでAは「俺の理論のおかげだ」と声高に宣伝するのです。しかし、別にそんな理論など無くてもBは勝っていたかもしれないのです。

なぜこんな話をしたかというと武術の世界にはこうした錯誤的な言い回しがとても多いからです。例えばこの本。

この本の最後の方で、著者の生徒の一人が八極拳の突きでサンドバッグを突いたところサンドバッグを吊るす紐がちぎれてサンドバッグは吹っ飛んでいったというエピソードが書いてあります。著者はそのことを八極拳の突きは威力があるという根拠にしていますが、本当に八極拳の威力によるものなのかはわかりません。そもそも人力で切れるような紐でサンドバッグを吊るすことに問題を感じます。
こうした錯誤に陥らないよう冷静な分析力を備えることは武術修行をするうえで不可欠と言えるでしょう。
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