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FC2ブログへようこそ!
初めまして宮沢雅宏と申します。
中国の西安において馬賢達老師と
田春陽老師より中国伝統武術である
通備拳を学んでまいりました。
このブログには武術に関する理論やエッセイを掲載してまいります。

本格中国武術教室通備拳斬卸会、現在会員募集中です!
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散手競技への提言

初めに言っておきます。武術を競技化することは不可能です。
以前の記事にも書きましたが武術の戦いとは局面が推移するものです。競技化するということは局面を固定することですからその時点でもはや武術としては成り立たないものになります。しかし現在、特に日本の中国武術修行者には地力の弱さが目立ちます。地力とは対抗性動作の中で自在に体を操るための力であり、対抗性動作とはお互いに邪魔をし合うような動作、つまり柔道の乱取りのようなものを言います。なぜ地力が弱いかと言えば乱取りをやらないからにほかなりません。しかし乱取りのように競技化してしまうと武術性が失われる、ここに武術のジレンマがあります。かつて日本では中国武術修行者の地力を高めようと様々なルールの乱取り稽古が模索されました。だいたい多かったパターンは面をつけて打投極を認めたルール、大道塾という空手団体で採用されているようなルールでした。しかしこのルールで勝利するためには中国武術ではなく大道塾の技術を習得することが最も効率がよく、事実中国武術の大会にもかかわらず優勝するのは空手の選手ということがしょっちゅう起こっていました。結論から言えばこうした模索は失敗に終わったのではないかと思います。 なぜ失敗に終わったのか?私なりの結論を言いますと
単一ルールの下で優劣を競うような方式にしたからだと思います。武術の戦いというものは多局面にわたるものです。ならば武術的な地力を計るためには複数ルールの下でそれぞれの成績を総合して計るべきです。これはちょうど多変量解析の考え方に似てるでしょうか?多変量解析とはある一つの要素の値を決めるのは複数の要素の相関によるというものです。例を挙げれば家の値段というものは、築年数、駅までの距離、都心までの通勤時間、近所に学校や病院などのインフラがあるかなど、複数の要因の絡み合いによって決まるというものです。だから例えば中国武術の地力を計るならば、短兵、長兵、拳術、推手など複数のルールを設定しそれらの成績の総合値で測るべきだと思います。足りなければさらにルールを追加していきます。かつてこういった複数ルールでの試合を行った組織がありました。中央国術館と言うところです。その際、短兵、長兵、推手のルール設定はすんなりいったそうですが拳術のルール設定は難航したらしく結果的に大雑把で危険なルールを設定してしまい負傷者が続出したという話です。では拳術はどのようなルール設定をするべきか?それはまた後ほど書きます。とにかく何度も書きますが武術を競技化するのは不可能なのでやるなら複数ルールを設定してより多くの局面に対応できるかどうかの地力を見るべきでしょう。
これからの中国武術は地力がしっかりと計られるようになるべきです。
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