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FC2ブログへようこそ!
初めまして宮沢雅宏と申します。
中国の西安において馬賢達老師と
田春陽老師より中国伝統武術である
通備拳を学んでまいりました。
このブログには武術に関する理論やエッセイを掲載してまいります。

本格中国武術教室通備拳斬卸会、現在会員募集中です!
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武術家ならば中心軸と丹田を鍛えよ

現在の武術の世界はよくわからないヘンテコなコツやらなんやらの言説が飛び交っています。以前の床を蹴らない歩き方というのもそうですし、他にも「体を捻じらない」とか「~動理論」とか…とにかく訳が分かりません。おそらくなんか変わったこと言って耳目を集めたいと言ったところでしょう。商売のためですな。まあ別に商売目的でいろいろ言うこと自体はいいと思うんですが、明らかにそれは嘘だろうということを垂れ流すのは問題ですね。武術に限ったことではありませんが、上達を目指すのならば騙されないように最低限の物理的知識や論理思考は身に付けておくべきです。ちなみに馬家の人達は文通武備の理念のもとに、腕っぷしが強いだけでなく学問レベルも高い人ばかりです。
さて、ヘンテコ理論のオンパレードは置いといて昔からこれは重要だと言われているものがあります。それは中心軸と丹田です。中心軸とは体の中心を貫くような軸状の意識のこと、この軸を中心として体はコマのように回転するわけですね。丹田は体の重心となる場所に存在する意識です。つまりどちらも実際にあるわけでなく飽くまで意識上の話ですね。さて中心軸についてですが八極拳には立身中正と呼ばれる要訣があって体をまっすぐ直立させておくことが基本です。中心軸を保った姿勢ですね。それに対して劈掛拳は立身中正にこだわらず、体を傾けまくります。では劈掛拳に中心軸の意識は無いのかと言えばそんなことは無く、身体が傾いていようと軸は保たれていなければなりません。スパゲッティのアルデンテみたいな状態になるわけですな。ちなみにこういう両手を回転させる動きは軸が保たれてるからこそできるわけです。

そして丹田ですが、丹田は頭、胸、下腹の三カ所に存在し、それぞれが体の重心となっています。この丹田に意識を集中すると全身の筋肉を統合させて使うことができます。私がしょっちゅう言っている両ひざを完全伸展させた踏み込みも丹田に意識を集中させることで可能になるわけですね。
この中心軸と丹田をいっぺんに鍛えられる優れたトレーニング法があります。
それが長拳基本功の踢腿です。
今現在、中国武術を練習する人たちの地力が低いのは踢腿の重要性が分かってないからだと思います。かつての武術関係のメディアでは発勁だの達人伝説だのといったことばかりが取り沙汰されてきましたが、一番肝心な踢腿についてはほぼスルーでした。まあおそらくオタク的な気質の人たちの耳目を集めることが一番商売になると踏んだのでしょう。長い目で見た場合、結局自分達の首を絞めてますけどね。
ですから、せめて私だけでも本当のことを言っておきます。中国武術において一番重要な練習は踢腿です。太極拳だろうが八極拳だろうがやるべきです。決してヘンテコなコツに傾倒しないようにしましょう(^-^)/
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