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Author:gongze
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初めまして宮沢雅宏と申します。
中国の西安において馬賢達老師と
田春陽老師より中国伝統武術である
通備拳を学んでまいりました。
このブログには武術に関する理論やエッセイを掲載してまいります。
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今回はこちらの本を読んだ感想を述べてみたいと思います。骨法については以前にも取り上げたことがありまして、中国武術的に見てとてもよく体系化されていることに驚かされました。今回、その骨法が完成したというこの本が気になったので購入して読んでみたのですが、とても感心させられる内容だったと思います。
まず、この本について私が思う結論を述べてしまうと「骨法とは壮大な実験プロジェクトであり我々中国武術を修行するものはその実験結果をありがたく利用させてもらうべきだ」と言えるでしょう。以下ではどういうことであるかを説明していきます。ちなみに世間的に見た場合、骨法にはよくない評判が流れていることも知っています。しかし今回はそういった評判の部分はシャットアウトして純粋に技術の部分にだけ焦点を当ててみたいと思います。実際に骨法にかかわったことのある方達ならば、どうしても感情のフィルターがかかってしまい的確な評価をできなくなるのかもしれませんが、骨法にも堀辺氏にも全くかかわったことのない私ならば完全に第三者の視点で評価を出来ると思います。
さて、まず最初に述べなければならないのは、この本にはツッコミどころが山ほどあるということです。例えば堀辺氏の想定するノールールの闘いというのはアルティメットファイティングのような試合のことなのかとか…。しかしこういったツッコミどころにもいちいちかかわってたらキリがないので、話題を骨法98手にしぼろうと思います。
私が今回最も関心を持ったのが骨法98手です。なぜかというとそのルールが興味深かったからです。骨法98手は大抵の格闘技では禁止されている金的攻撃が解禁されています。何でも特殊なファールカップを開発することで可能になったのだとか。そして素手による掌底攻撃も可能です。素手の掌底攻撃というのは指が目に入ったり、掌が耳に当たったりすると鼓膜が破けてしまうので大変危険です。よってこちらも大抵の格闘技で禁止されています。一応、眼を狙った攻撃は禁止ということになっていますが、実際問題選手たちはいつ指が目に入ってもおかしくない恐怖の中で闘うことになるわけです。
さてこうなると、以前に私が述べたように重要度が体の中心に集まってくるはずです。ならばその攻防は中国武術の様になるのではないか?と考えるからこそ私はこのルールに興味を持ったわけです。私はこの骨法98手の試合映像が見たくなったのでネットで見れないかと思って探してみたら、なんと有りました。ですがちょっとアレな感じなので画像だけ少し拝借したいと思います。
さて、この骨法98手を見た私の感想ですが、ハッキリ言って北派長拳もしくは通臂系武術の闘い方そのものに見えました。やはり私の予想は当たっていたと言えるでしょう。ちなみに寝技の部分は抜かして考えていますのでご了承ください。
この骨法98手の試合で頻出したのがこの対角線同士の腕が接触するという状態です。

中心の意識が希薄なもの同士の闘いだと平行線同士の腕が接触しやすいのですが、このように対角線同士の腕が接触するということはお互いの中心の意識が濃いということを表しています。次に頻出したのが体の横方向に足を擦りあげるようにしての金的蹴りです。

いわゆるローキックとは全く違う蹴り方で、足甲を斜めにして直線的に金的を狙います。私も馬賢達老師よりこのような蹴り方を習ったことがあります。中国武術の技というのはこのようにお互いの中心への意識が濃い状態を想定して作られているので、この骨法98手は我々中国武術を修行するものにとって、とても貴重な参考資料であると考えます。
ちなみにその後の骨法は完成したはずなのにまたもや技術変化を起こしたようですが、そこまで私の知るところではありません。(´∀`*;)ゞ
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