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Author:gongze
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初めまして宮沢雅宏と申します。
中国の西安において馬賢達老師と
田春陽老師より中国伝統武術である
通備拳を学んでまいりました。
このブログには武術に関する理論やエッセイを掲載してまいります。
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浸透勁というものの存在を知ったのは松田隆智先生の原作漫画「拳児」を読んでからです。
それによると浸透勁というのは体内に波紋を起こして表面を傷つけることなく内臓にダメージを与えてしまう打撃法のようです。
作品内では屈強な大男相手にしかも分厚い防具の上から浸透勁を放って一撃で倒していました。
果たしてそんなことができるのでしょうか?
まずこの浸透勁という用語、私は中国人の口から聞いたことがありません。また、中国で発刊されている武術系の大辞典にもそのような用語は無かったと思います。(もし見つけたときはぜひご一報ください!)
思うにこの浸透勁という語は拳児の八極拳の元となっている武壇八極拳内だけで使われているか、もしくは松田先生の造語なのではないでしょうか?
それはともかくこの浸透勁のようなことが本当にできるのか?私はできるかもしれないと考えています。
私は武術研究の一環として解剖学の本を読みこんだことがありますが、その本は実際の遺体を使ったもので内臓の位置関係が詳細にわかるようになっていました。そして私は心臓の位置は人体の前の方に位置していること、心臓は胸骨に付着しており胸骨には鎧となるような筋肉が付着してないことを知ったのです。
ですからたとえ防具をしていても、防具が胸部と密着するような位置関係にあれば心臓まで打撃の運動量を伝えることができるのではないかと思うのです。
以前、田春陽老師から習った暗打の手形に手をお椀状にして打つというものがありました。

普通の平手で胸を打ってもパシンとなるだけですが、この手形で胸を打つとズンと重く響き嫌な感触がします。
この世には運動エネルギー保存の法則がありますから打撃の運動エネルギーは防具をつけていようとその内部まで届く、
はずなのですがおおかたの運動エネルギーはぶつかったとき表面で拡散して減衰してしまいます。しかしこのお椀状の手形は当たったとき粘土のように変形して運動エネルギーをなるべく散らさないようにできます。
つまり正確に胸骨、そしてその先にある心臓を貫くようにこの手形を使って打撃を与えられれば、
丈夫な防具の上からでも相手の心臓を止めてしまうという現象を起こせるのではないか?それが浸透勁の正体なのではないか?
ということです。むかしの防具は今みたいに質の良い緩衝材はなかったでしょうしね。
ま、これらのことは所詮私の想像にすぎませんし、こればっかりは試すわけにいかないですからね。
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