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gongze

Author:gongze
FC2ブログへようこそ!
初めまして宮沢雅宏と申します。
中国の西安において馬賢達老師と
田春陽老師より中国伝統武術である
通備拳を学んでまいりました。
このブログには武術に関する理論やエッセイを掲載してまいります。

本格中国武術教室通備拳斬卸会、現在会員募集中です!
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武術と劣化キックの境目は突きにあり!

もはや何度も述べてきていることですが、中国武術の動作というのは全て剣棍刀槍といった武器術が基になっています。こういった武器術にとって最も重要な動作が何かと言えば自分の正中線上から相手の中心へ向けて直線的に繰り出される突きと言うことになります。
yari.png
つまり相手と自分の間の最短距離を通る突きと言うことですね。ですから拳術においても、この最短距離を通る突きこそが最重要の基本になるわけです。最重要の基本こそが実は奥義であるというのはよく知られていることですね。
さて、ここで中国武術の突きとキックボクシング等の格闘技のパンチを比較してみましょう。中国武術の突きは先に述べたとおりですが格闘技のパンチの場合、その軌道は体の脇、体側のあたりから内側に振り回すような軌道を通るわけです。
snap_gongze_201856234520.jpg
kidou1.png
kidou2.png
そうした違いが現れる原因となる重要度の概念については以前説明しましたね。
この二つの軌道の距離を比べてみると、明らかに中国武術的な打ち方の方が相手に速く攻撃を到達させることができます。
snap_gongze_2018104233129.jpg

ですから常に最短距離を通る突きが打てるのならば理論上は天下無敵と言うことになりますが、しかしそれほどの精度を保った突きを打つというのは中々に難しく、大抵はこんな感じでやられてしまうわけです。
snap_gongze_201851235138.jpg
そこでやられないようにガードを上げた格闘技の真似事のようなパンチを打つようになるのですが、それでは本末転倒です。私がよく劣化キックボクシングとして批判している人たちとはこの正中線から打ち出す突きの意識のない人達です。
中心の意識があるかどうかは試合中に現れる状況を見ればわかります。
例えばこれは私が適当に拾ってきたムエタイの試合ですが、このように平行線上の腕同士が接触するというのは中心よりも体側の意識が濃いことを現しています。
ムエタイ

対して中心の意識が濃くなる場合は、この骨法98手の様に対角線上の腕同士が接触します。我々中国武術を学ぶものが目指すべき闘い方は明らかに後者でしょう。
hone1.png
せっかく套路によって練り上げた基本が実際に動く場面になると途端に消え失せてしまうのでは意味がありません。中国武術学習の際にはよくよく気を付けるべきでしょう。(^∇^)ノ
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