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初めまして宮沢雅宏と申します。
中国の西安において馬賢達老師と
田春陽老師より中国伝統武術である
通備拳を学んでまいりました。
このブログには武術に関する理論やエッセイを掲載してまいります。

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八極拳の分母競技第2弾!その名も八極ボクシング

今回は八極拳の分母競技の第二弾を紹介したいと思います。前回紹介した八極相撲は取っ組み合いの地力を養うものでしたが、今回紹介するのは八極拳における打撃の地力を養うためのものです。名付けて八極ボクシングと言います。基本的なルールはボクシングと一緒ですが通常のボクシングとは大きく違うところがあります。それは攻防の出だしにおいて八極相撲の形を強制的に取らせるというところです。八極相撲では右手の手首を左手で掴ませましたが、八極ボクシングではグローブをはめているので右手のグローブの手首あたりに左手のグローブの拳部分を接触させた形にします。これでグローブをはめていても八極相撲と同じような構えをとることができます。最初はお互いの間合いが離れたところからスタートするので、このときは双方とも八極相撲の構えを強制的に取らされることになります。そしてお互いの間合いが詰まり攻防が開始されるわけですが、この攻防は必ず八極相撲の構えから開始することになります。そして攻防が途切れ再び間合いが離れたときは、すぐさま八極相撲の構えを双方ともに取ります。つまり、相手との間合いが離れているときに両拳を離したボクシングみたいな動きをすることを禁止するというわけですね。今回の八極ボクシングも、もちろん槍の技術と身法を打撃練習において生かすためのルールです。強制的に両拳を体の中心へとまとめさせることで、ここから打撃を打ちたい場合は必然的に体の中心から発する力を用いて打撃を打たざるを得ません。槍を扱ったことのある方ならわかると思いますが、槍というものは体の中心から発する力を用いなければうまく操れるものではないのです。ですから槍の扱いに習熟した人ほどこのルールでは有利に戦えると言えるでしょう。このルールについて当会の会員から「このルールはボクシングをやっている人の方が有利なのではないか?」と質問を受けました。そこで私は八極相撲の構えをとって「ではこの状態から、いったいボクシングはどうするのですか?どう攻めてくるのですか?」と問いただしたところ、会員は答えられなくなってしまいました。以前にも述べた通り八極拳とボクシングでは体の使い方が真逆なのです。体側から体の中心に向かって振り回すような打撃を打つボクシングに対し、八極拳は体の中心から外の方向へ打ち出すように打撃を打ちます。ですからボクシングしかやったことない人がこの八極相撲の構えをとらされた時、とんでもない違和感を覚えるでしょう。それに対し我々八極拳をやるものにとって、この構えはむしろ安心感を覚えます。もちろん八極相撲の構えから無理やりボクシング的な軌道のパンチを打ち出すということも考えられますが、その場合、一度ボクシング的な構えに戻してからパンチを打つような形になり非常に手間がかかります。体の中心から直線的に突きを打てる者の方がこのルールでは圧倒的に有利でしょう。
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むしろボクシングしかやったことのない相手にこのルールでも負けるというのであれば八極拳なんかやめちまえ!と言っても過言ではないと思います。(まあ世の中には天才ボクサーみたいな人もいますからそういうのは例外として(^_^;))
とにかく、いずれ八極拳の手合わせ稽古会を開きたいと思っているので、その時には八極相撲とともにこの八極ボクシングも参加者に体験してもらいたいですね。
それと言うまでもなく、この八極ボクシングルールは拡張の余地があります。いずれは足裏を用いた蹴りや、防具を使用しての肘打ちも解禁してやってみたいですね。そしてこの八極相撲の構えは実は八極対接の秘密を解くカギになっていたりもします。それについてもいずれは公開していきますね。(^-^)/
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