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Author:gongze
FC2ブログへようこそ!
初めまして宮沢雅宏と申します。
中国の西安において馬賢達老師と
田春陽老師より中国伝統武術である
通備拳を学んでまいりました。
このブログには武術に関する理論やエッセイを掲載してまいります。
本格中国武術教室通備拳斬卸会、現在会員募集中です!
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今回は武術の成り立ちについてちょっとした歴史の話をします。
そもそも武術とはどのようになりたっていったのか?実は,武術の成り立ちと人間社会の形成とは同時進行的なものだったりします。
我々人類の祖先は猿であり,もともとは木の上で生活していたと言われています。しかしあるとき,何が原因だったのかは定かではないですが我々の祖先は木の上の生活を捨てて地上に降りてきました。当時の地上は恐ろしい牙や爪を持った猛獣が多数闊歩する地獄のような場所です。対して我々の祖先はそのような牙や爪などは持ち合わせていません。このままでは我々の祖先は猛獣たちの単なる餌となってしまうわけですが,そこで彼らはどうしたか?
彼らは手に武器を持つという選択をしました。一番最初の人類の武器となったもの,おそらくそれは握りこぶしくらいの石ころだったと思われます。右手に石を掴んで頭上に振り上げ,振り下ろす,これこそが最も原始的な武術の動きになったわけです。そして我々の先祖は手にした武器をパワーアップすることをひらめきます。植物の蔓を使って「縄」が作れるようになると,その縄で石を棒の先に結び付けて「石斧」を作りました。これによってより遠くの敵により強力な打撃を与えることができるようになります。さらに石を削って尖らせるという技術を身に付けると,その尖らせた石を長い棒の先に取り付け「矛」を作りました。そして「弓矢」を作るようになりました。こうしてみると武器がパワーアップするにつれて威力と射程距離がどんどん上がっていったわけですが,それにつれて従来の身体の使い方を変えていく必要に迫られるようになります。石ころが武器であるときは動物の本能的な動き,すなわち子供の喧嘩のように体の正面を相手に向けて両手をぐるぐると振り回す動きでもよいのですが,これが斧や矛など長い柄を持つ武器になったとき,体の正面を相手に向けていてはせっかくのリーチを生かした戦い方ができなくなります。そこで半身を切った状態から武器を使うという技術が発達していきました。弓矢を使うときも身体は半身を切るわけです。こうして強力な武器を手に入れ,その使い方を身に付け,言葉も身に付けてチームプレーも可能とした我々の祖先は周囲の猛獣を駆逐し,共同体を作って集団で生活するようになります。これが今日の社会へと続くわけです。つまり人類が現在の世界を支配するようになったのは本能的な動きを捨てて人工的な動きを身に付けたからであると言えるでしょう。もしわれわれの祖先が本能的な動きしか持たなかったら,周囲の猛獣に食われて絶滅していたと思います。まとめると,社会の形成と武器の発達というものは同時進行で進んでおり,その発達していく武器を操るために人類は人工的な動きを身に付けていった。そしてその人工的な動きこそが武術なのです。何度も言いますが武術とは武器術のことです。
(参考書籍 馬賢達著 中国短兵)
そもそも武術とはどのようになりたっていったのか?実は,武術の成り立ちと人間社会の形成とは同時進行的なものだったりします。
我々人類の祖先は猿であり,もともとは木の上で生活していたと言われています。しかしあるとき,何が原因だったのかは定かではないですが我々の祖先は木の上の生活を捨てて地上に降りてきました。当時の地上は恐ろしい牙や爪を持った猛獣が多数闊歩する地獄のような場所です。対して我々の祖先はそのような牙や爪などは持ち合わせていません。このままでは我々の祖先は猛獣たちの単なる餌となってしまうわけですが,そこで彼らはどうしたか?
彼らは手に武器を持つという選択をしました。一番最初の人類の武器となったもの,おそらくそれは握りこぶしくらいの石ころだったと思われます。右手に石を掴んで頭上に振り上げ,振り下ろす,これこそが最も原始的な武術の動きになったわけです。そして我々の先祖は手にした武器をパワーアップすることをひらめきます。植物の蔓を使って「縄」が作れるようになると,その縄で石を棒の先に結び付けて「石斧」を作りました。これによってより遠くの敵により強力な打撃を与えることができるようになります。さらに石を削って尖らせるという技術を身に付けると,その尖らせた石を長い棒の先に取り付け「矛」を作りました。そして「弓矢」を作るようになりました。こうしてみると武器がパワーアップするにつれて威力と射程距離がどんどん上がっていったわけですが,それにつれて従来の身体の使い方を変えていく必要に迫られるようになります。石ころが武器であるときは動物の本能的な動き,すなわち子供の喧嘩のように体の正面を相手に向けて両手をぐるぐると振り回す動きでもよいのですが,これが斧や矛など長い柄を持つ武器になったとき,体の正面を相手に向けていてはせっかくのリーチを生かした戦い方ができなくなります。そこで半身を切った状態から武器を使うという技術が発達していきました。弓矢を使うときも身体は半身を切るわけです。こうして強力な武器を手に入れ,その使い方を身に付け,言葉も身に付けてチームプレーも可能とした我々の祖先は周囲の猛獣を駆逐し,共同体を作って集団で生活するようになります。これが今日の社会へと続くわけです。つまり人類が現在の世界を支配するようになったのは本能的な動きを捨てて人工的な動きを身に付けたからであると言えるでしょう。もしわれわれの祖先が本能的な動きしか持たなかったら,周囲の猛獣に食われて絶滅していたと思います。まとめると,社会の形成と武器の発達というものは同時進行で進んでおり,その発達していく武器を操るために人類は人工的な動きを身に付けていった。そしてその人工的な動きこそが武術なのです。何度も言いますが武術とは武器術のことです。
(参考書籍 馬賢達著 中国短兵)
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