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初めまして宮沢雅宏と申します。
中国の西安において馬賢達老師と
田春陽老師より中国伝統武術である
通備拳を学んでまいりました。
このブログには武術に関する理論やエッセイを掲載してまいります。

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これが歩法の極意だ!!踵とエッジの話

日本人にはつま先立ち信仰が根付いています。小学校や中学校の体育の授業などで,あるいは部活動などで,素早く動くためにはつま先立ちになると教えられたことはないでしょうか?
snap_gongze_2019103142158.jpg
かつては私も爪先信仰をしていました。私が昔読んだ漫画で「はじめの一歩」というボクシング漫画があるのですが,その主人公が先輩に弱点を指摘される場面の描写がいまだに記憶に残っています。「お前の弱点は足の親指での地面の蹴り込みが弱いことだ!」などと言われて主人公はつま先立ちを持続する訓練をするわけです。常にふくらはぎがピクピクするような状態になってしまいます。私もこういった漫画的訓練を真似したことがありますが,いや~アホ丸出しですな。基本的に漫画というのは嘘を書かなきゃ成立しない世界なので本気にしてはいけないのですが,こういったメディアの洗脳というものは中々強力なものがあると思います。
というわけで今回は足裏の使い方の話をします。うちの会員さんにもよく,例えば歩法の踏み替えのときなどに「踵を軸に足裏を回転させる」という話をするのですが,何度口を酸っぱくして言ってもこれがなかなか出来ない,どうしても回転中につま先に加重してしまうようです。長年の間に脳に刷り込まれたつま先信仰というものはちょっとやそっとじゃ抜けないようです。
さて,ではどのように足裏を使えばよいか?一歩足を踏み出すという動作で見てみましょう。
人間は正しく直立しているときは踵に荷重されます。この状態から踵で地面を蹴って一歩踏み出すわけですが,ただ単に地面を蹴るだけだと頭が跳ね上がってしまいます。
snap_gongze_2019103143948.jpg

こうなると推進力が上方向にロスしてしまうので,なるべく頭の高さが変わらないように地面を蹴る必要があります。そこで重要になるのがエッジという概念です。
エッジとは足裏の両端を走っているラインのことです。
snap_gongze_2019103142628.jpg

スキーをやったことのある方ならば,このエッジを使ってターンをすると言えば分かるでしょう。親指側をインエッジ,小指側をアウトエッジと呼びます。
踵で地面を蹴って一歩踏み出すときに,足裏の荷重ポイントを図のように移動させます。
snap_gongze_2019103143646.jpg

踵から始まり土踏まずの淵を通って母指球に到達します。この過程で一度アウトエッジに乗った体重がインエッジに移ります。その時の足裏は次の図のように動きます。
snap_gongze_2019103143158.jpg

図は足元を正面から見た様子を簡易的に表現しています。アウトエッジからインエッジへと接地していき,最後はインエッジだけが接地しているのが分かると思います。インエッジだけが接地した状態での足裏の荷重は母指球にあります。
インエッジだけが接地した状態になると膝が内側にカクンと折りたたまれたような状態になります。
snap_gongze_2019103144435.jpg
こうすることで踵で地面を蹴ったときの反発力が地面と水平に近い状態になります。よって移動の際の頭の跳ね上がりをできるだけ抑えることができるわけです。
馬賢達先生の立ち方を確認してみましょう。
えっじ_LI
ejji_LI.jpg

見事にエッジが効いて膝が内側にカクンとなっているのが分かるはずです。これこそが達人の歩法です。

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